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福島原発の津波対策に80億円試算も東電、何ら手を打たず

福島原発の津波対策に80億円試算も東電、何ら手を打たず
(日刊ゲンダイ2012/6/14)

大震災の5年前に、東電が、福島第1原発を大津波が襲った場合を想定し浸水対策費などで最大80億円が必要と試算したにもかかわらず、何ら具体的な対策を講じていなかったことが分かった。

大津波の想定は06年3月、原子力技術・品質安全部設備設計グループ(当時)で行われた社内研修で、入社3年目の技術系社員が作成し、報告会で発表した。会議には原子力部門の部長クラスも出席していた。

報告書は、想定を大幅に上回る高さ約13・5メートルの大津波が第1原発敷地内を襲った場合、浸水によって電源が喪失し、原子炉への注水が不可能になるとした。その結果、海抜13メートルにある5号機では建屋内への浸水などを防ぐ工事で20億円、防潮壁で囲った場合は80億円がかかると試算した。
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